海外旅行に行った際に困ってしまうのが、水に関するトラブルですよね。水道水が飲める国だったとしても、軟水か硬水かの違いで、お肌や体調に異常が起きてしまうこともあります。今回は、海外旅行先でありがちな水に関するトラブルと、その対処法についてご紹介します。軟水と硬水の違いについても解説するので、ぜひ読んでみてくださいね。

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水の硬度とは？

水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が含まれています。水の硬度とは、水1ℓあたりのミネラル成分量のことであり、ミネラルが多く含まれると硬水、ミネラル成分が少ないと軟水と区別されます。硬水と軟水を区別する際の基準値は、国や地域によってさまざまです。

軟水の特徴

軟水の特徴は、なんといってもその飲みやすさです。まろやかな口当たりが人気で、日本国内で販売されているペットボトル水のほとんどはこの軟水です。ほどよくミネラル成分を含み胃腸への負担が少ないため、身体への吸収スピードが早く、赤ちゃんでも安心して飲めます。体内の老廃物をデトックスしたり、便秘を解消したりする効果があり、若さを保つのにも役立つでしょう。

硬水の特徴

硬水は、代謝を上げるミネラル分を豊富に含むため、高いダイエット効果があります。また、脂肪の吸収を抑えるカルシウムも含むため、ダイエット中の飲料水としては非常に優れた飲み物です。しかし、ミネラル成分の多さから胃腸へも負担がかかってしまいます。お腹の調子を崩してしまう方も多いため、体調を見ながら飲む量を調整しましょう。

海外は「硬水」の地域が多い

日本の水道水の硬度は、平均して50〜60程度だといわれており、世界的に見ても硬度は低めです。ヨーロッパの国々や、中国、韓国などは全体的に硬度が高く、日常的に硬水を使用しています。また同じ国内でも、地域によって差があることは珍しくありません。例えばアメリカも地域によって硬度の差が大きく、ニューヨークの水の硬度が約30と軟水であるのに対し、ラスベガスでは約400と硬水の地域に分類されます。水質や硬度の気になる方は、渡航先の水情報を事前に調べておきましょう。

水にまつわるトラブルと対処法

ここでは、海外旅行でよくある水にまつわるトラブルをご紹介します。併せて対処法もお伝えするので、ぜひチェックしてください。

硬水が合わずお腹を壊してしまった

海外の食べ物が合わずにお腹を壊していたと思っていても、実は飲み水に原因があるかもしれません。軟水を飲み慣れている人が海外で硬水を摂取すると、お腹が緩くなってしまう可能性があります。硬水のミネラル成分を摂取することで好転反応を得られ、便秘を解消できる人がいる一方、胃腸の調子を崩してしまう人も多いようです。

 

日常生活の中で硬水に馴染みのない人は、soft waterと記された軟水のミネラルウォーターを購入しましょう。

髪の毛や肌がゴワついた

硬水を使ってお風呂に入った後や洗顔後に、髪の毛や肌がゴワつく方もいます。乾燥を防ぐためにも、ヘアケアやスキンケアの保湿をしっかり行ってください。また水の中に含まれるミネラル分が石鹸の成分と結合すると、石鹸カスとなり肌に付着してしまう可能性があります。肌に良くないため、硬水地域では石鹸を使わないようにしましょう。

 

また、日本からシャンプーや石鹸を持っていた場合、成分と水質が合わずに泡立たない可能性もあります。気になる方は、プッシュするだけで泡が出てくる製品を持っていくか、現地の製品を使ってみましょう。

水あたりを起こした

硬水が合わないこと以外の理由でお腹を壊してしまった場合、ウイルスや細菌に汚染された水を飲んでしまった可能性があります。日本の水は高い水質基準をクリアしているため、衛生面の心配はほとんどありませんが、国によっては浄水機能が不足しているケースも多く見られるため、注意が必要です。飲用として水道水を使用しないのはもちろん、歯磨きに使ううがいの水や、氷に使われている水にも気をつけて過ごしましょう。

まとめ

いかがでしたか？今回は、海外旅行先でありがちな水に関するトラブルとその対処法についてご紹介しました。日本で飲まれている水はミネラル成分の含有量が低い軟水ですが、海外にはミネラル豊富な硬水を常用している地域がたくさんあります。硬水に慣れていないと、お腹を壊してしまったり、肌や髪に悪影響が出てしまったりするケースがあるため注意が必要です。

 

また衛生面に問題のある水を飲用することで、体調を崩してしまうケースもあります。水道水をあまり信用せず、ペットボトルのミネラルウォーターを購入しましょう。現地の水と上手に付き合いながら、海外旅行を楽しんでくださいね。