願いのこもった御札を拝受して家に持ち帰っても、飾り方が分からずに困ってしまった経験はありませんか。この記事では御札の正しい飾り方を紹介します。御札の持つ意味や、神棚が自宅にない場合の対処法についても分かりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

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御札・御札立てとは？

まずは、御札や御札立ての役割をご紹介します。

御札とは

御札とは、家庭円満や会社の繁栄などのさまざまな願いを込めてお祀りする護符のことです。神社で拝受できる御札は、祈祷やお祓いがされているため、神様のご分霊として扱われます。御札には木や紙、金属製のものがあり、書かれている文字や絵も信仰対象によって異なります。日本では古来より、御神木の葉に不思議な力が宿るという言い伝えがあり、その葉を身につけていれば災いを避けられるとされてきました。こうした考えをもとにして、神社や寺が御札を授与するようになり、現代の「御札」を拝受する文化が生まれたのです。

御札立てとは

御札は丁寧に扱うべきものであり、さらに自立させることは難しいため、御札立てに飾る必要があります。置くだけで簡単に飾れるものや壁にかけられるもの、場所を取らないものなどさまざまなデザインがあるため、部屋の雰囲気や面積に合わせて選んでください。

神棚に入れる御札と入れない御札

ひと口に御札といっても、「神棚に入れる御札」と「神棚に入れない御札」の2種類があります。ここでは、それぞれの違いについて解説します。

神棚に入れる御札

神社名が中央部分に墨書きされており、願いや拝受した人の名前が入っていない御札は、御神体にあたるものです。自宅に神棚がある場合には、扉の中に丁寧に祀りましょう。神棚が自宅にない場合の対処法は、後ほど解説します。

入れない御札

祈祷を受けた際に拝受した御札には、基本的に願いや受けた人の名前が書かれています。祈祷神符とも呼ばれるこの御札は、家に飾る大型の御守りとしての役割を持つため、神棚に入れなくても問題ありません。

御札立ての正しい飾り方

ここでは、御札立ての正しい飾り方をご紹介します。神棚がない場合の飾り方についても解説するので、ぜひご覧ください。

神棚がある場合

神棚がある場合には、神棚に御札を納めます。中央、右、左の3カ所に御札が飾れる「三社造」の場合には、決められた位置を守って飾りましょう。

 

• 中央…天照大御神を祀っている伊勢神宮で発行された神社大麻を置く
• 右…拝受者の住む地域にある神社の御札を置く
• 左…住んでいる地域に関係なく、好きな神社や旅行先で訪れた神社の御札を置く

 

また、神棚が「一社造」で複数枚の御札がある場合には、御札を重ねて祀ります。その場合、一番手前に神社大麻、次に居住地域を守ってくださる氏神様、一番後ろにその他の御札を並べてください。

神棚がない場合

神棚がない場合でも、飾り方のルールを守れば問題ありません。御札を御札立てに入れて、家族が集まりやすい、寂しくない場所に祀ってください。寝室にあると落ち着かないというような場合には、明るい雰囲気のリビングなどがおすすめです。飾るときには、その場で生活する人たちの目線よりも高い位置に置きましょう。飾る方向は、文字の書いてある面を東または南向きにしてください。

 

細かいルールに縛られる必要はなく、御札の存在を貴ぶ気持ちが大切なので、自宅の構造や雰囲気に合わせた場所を選んでください。

御札の薄紙はどうする？

御札を拝受した際に、薄い紙が巻かれていることがあるかもしれません。きれいな神紋が入っている場合もあるため、捨ててしまうのは忍びなく感じてしまいますよね。

 

御札を巻く薄紙は、持ち帰る間に御札を保護する包装紙の役割なので、自宅に無事持ち帰れたら剥がしても問題ありません。剥がしたくない方は、そのままお祀りしても良いそうです。

まとめ

いかがでしたか。この記事では、御札立ての正しい飾り方をご紹介しました。神棚がなくても、できる限り決まった方法に従うことで、失礼なくお祀りすることができます。

 

御札の種類や宗派によってルールは異なりますが、大切なのは神様や御札の存在を貴ぶ気持ちです。常に家族が集まる、目につきやすい場所へお祀りし、時々手を合わせて感謝しましょう。