神社を訪れた折に御札を拝受してからしばらく自宅に祀ってあるけれど、このまま置いていてもいいのかと疑問に思ったことはありませんか？宗派や考え方にもよりますが、基本的には年に一度の交換が理想とされています。この記事では、御札を交換するタイミングや避けたい時期などをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

この記事を読むための時間：3分

神棚の御札を交換する理由

せっかく祀っている御札を交換するのはもったいない気がする方も多いのではないでしょうか。しかし御札は神様の持つエネルギーを分散して納めているものであるため、持ち主の代わりに厄災を受けたり、御利益を与えたりしているうちに、その力は弱まってしまいます。

 

そのため、一年に一度の心機一転のタイミングで、新たなエネルギーを取り入れましょうという考え方が一般的です。いつもお世話になっている神社を応援し、感謝の気持ちを伝える意味でも、年に一度は御札を交換しましょう。

御札を交換するタイミングと避けたい時期

年に一度は御札を交換するのが良いとされていますが、どのタイミングで取り替えるのか気になりますよね。御札を交換する時期は、厳密に決まっているわけではありませんが、12月に交換するのが基本です。なぜなら、12月になると翌年のための御札を拝受できるということが、理由の一つとして挙げられます。また、家の安全や農作物を守ってくれる「歳神様」が年末年始にかけてやってくるため、歳神様をお迎えするためにも神棚を新しい状態にしておくのが良いとされているようです。

 

ただし12月とはいっても、29日と31日に交換するのは避けてください。29日は「9」が「苦」を連想させることから敬遠されています。また31に交換を行うのは、正月ギリギリで祭壇を整える「一夜飾り」「九日飾り」として見なされてしまうため、御札の交換はある程度余裕を持った時期に行いましょう。

御札を交換しないのはNG？

年に一度の交換が推奨されている御札ですが、絶対に行わなければバチがあたってしまう！というものではありません。神様の祀り方は宗派や人によって異なるため、絶対のルールはないからです。御札は神様の分霊であるため丁寧に扱い、いつも守っていただいていることへの感謝を忘れないようにすることが大切です。

【御札交換】喪中の対応は？

忌中とは亡くなった方が冥土を旅する期間のことで、一般的には四十九日を終えるまでを指します。御札の交換を行う12月が忌中と重なってしまった場合には、忌明けまで待ちましょう。

 

また身内に不幸があった場合、宗派によっては一定の期間御札を神棚に祀ることができません。亡くなられた方と御札を管理している人の関係性によっても条件が変わるため、わからない場合には、お世話になっている神社に問い合わせてみてください。

古い御札は神社にお礼参りをして納める

古い御札は、御札を拝受した神社へ足を運び、お返しするのが基本です。授与所や古札返納所へ行きお返しするのですが、その際、一年間の感謝の気持ちを込めてしっかりと手を合わせてください。遠方の神社の御札を交換したい場合には、別の神社に返納しても問題ありません。

お供え物を交換するタイミングはいつ？

お供え物を交換するタイミングは、供えるものやその人の考えによって異なります。米、塩、水の場合は、毎朝お供えして夕方に下げるのが基本ですが、人によって月に2回程度と決めている方も多いようです。

 

榊や酒は、毎月1日と15日の月次祭の日にお供えします。どちらも夏場には傷みやすいため、様子次第では早めに交換しても良いでしょう。食べ物などを供える際にも、それぞれのライフスタイルや何を供えるかによって、臨機応変に対応してください。

まとめ

いかがでしたか。御札を交換するタイミングや避けたい時期などをご紹介しました。年に1度の御札交換のタイミングは、29日と31日を避けた12月中がおすすめです。初穂料はかかってしまいますが、御札を返納して新しいものを拝受すれば、すっきりとした気持ちで新年を迎えられ、気も引き締まりますよ。ぜひ年末の御札交換の際には、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。