御札とは?種類やお守りとの違いを解説!祀り方や交換の方法も紹介
神社や寺院に参拝した際、祈祷を受けたり授与所で授与されたりして御札を授かる人は多いです。しかし御札の種類は多く、納め方や祀り方は家々や宗派などによっても異なることがあるため、どのように取り扱えば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、本記事では御札の種類やお守りとの違い、納め方や祀り方、交換の時期などを解説します。
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目次
御札とは?
御札とは、神社や寺院で頒布される護符の一種で、神様や仏様を仰ぎ祀るための御璽(みしるし)です。神棚や仏壇に収めたり、門口や柱に貼り付けたりして神仏の加護を願います。
お守りとの違い
御札とお守りは、どちらも神仏の力をいただくためのものであるため混合されがちですが、使い方が異なります。御札は家族や従業員など、そのグループに属する全員をお守りしてもらうためのものであるため、家や会社にお祀りして御加護をいただきます。一方、お守りは常に身に付けて個人が御加護を授かるためのものです。
御札の種類
御札の種類は主に「神宮大麻」「氏神神社の御札」「崇拝神社の御札」の3つがあります。それぞれの歴史や特徴を解説します。
神宮大麻
神宮大麻とは、天皇陛下・皇室の祖先神であり、日本人の総氏神の「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が宿る御札です。神宮大麻は伊勢神宮の御札ですが、明治天皇が「国民が朝夕神宮に敬拝できるように」と思召されたことにより、伊勢神宮から全国へ頒布されたため、現在では全国のほとんどの神社で授かることができます。
氏神神社の御札
氏神とは、その土地に根付いた神様のことで、氏神神社はその氏神様を祀る神社です。元々、血縁的につながりのある「氏(一族のこと)」が自らの祖先神や縁の深い神様を氏神と呼んでいました。
一方、地域的なつながりで結ばれている人々が崇拝する神様は「産土神(うぶすながみ)」と呼ばれていました。時が経つにつれて氏神と産土神は混同して用いられるようになり、現代では居住地域をで祀る神様を氏神と呼ぶようになったのです。氏神神社の御札は、自分が生活している地域の神社でお受けしましょう。
崇拝神社の御札
居住地域などに関係なく、個人的に信仰している神社から授かる御札のことです。様々な崇拝神社があり、御札がたくさんあると神様が喧嘩してしまうのではと心配になりますが、八百万神という言葉があるように、日本には多くの神様がいてそれぞれの御神徳で加護を授けてくれるため、複数あっても問題ないとされています。
御札の祀り方
御札の正しい祀り方について、神棚がある場合とない場合、それぞれの納め方解説します。
神棚がある場合
神棚は主に御札を納める場所が1つの一社造りと、3つある三社造りの2種類があり、それぞれで納め方が異なります。
一社造りの祀り方
一社造りの場合は、手前から神宮大麻、氏神様の御札、崇拝神社の御札の順に重ねて納めます。その他の神社から授かった御札が複数ある場合は、崇拝神社の御札の後ろに重ねます。
三社造りの祀り方
三社造りの神棚へ御札を納める場合は、中央に神宮大麻、右に氏神神社の御札、左に崇拝神社の御札を納めます。崇拝神社の御札が複数あったり、その他の神社から授かった御札があったりする場合は、崇拝神社の御札の後ろに重ねて並べます。
神棚がない場合
近年では住宅事情の関係で神棚がない家も増えています。その場合、御札立てや扉や屋根のないコンパクトな神棚を設置するのがおすすめです。難しい場合はテープなどで壁に留める方法があります。
この際、画鋲やピンを使って穴を開けるのは神様に対して失礼に当たるので絶対に止めましょう。また、タンスや棚の上に置いてお祀りする場合は、御札の下に和紙や白布を敷くとより丁寧なお祭りの仕方になります。
神棚を新しく設置する場合
御札を授かったことをきっかけに、神棚を新しく設置しようと考える人もいるでしょう。神棚を設置する際は、まずは御札をお祀りする場所に合ったサイズ・デザインの神棚を探します。神棚の設置場所は、家族を神様に見守っていただけるリビングが最適です。水回りや玄関は穢れが多かったり、騒がしくて神様が落ち着けなかったりするため避けましょう。
設置する位置は、大人の目線よりも高い場所で、御札の文字を書いた面が南か東を向くようにします。これらの条件を満たすのが難しい場合は、神社に相談すると良いでしょう。また、デパートやホームセンターなど、神社以外の場所で神棚を購入した場合は、設置する前に神社等でお祓いを受ける必要があります。
毎日のお祀りの仕方
御札をお祀りした神棚は、毎朝掃除をして清め榊の水を取り替えて米、塩、水をお供えしましょう。お参りの仕方は、地方や宗派などによって異なりますが、神社への参拝と同じく、二拝二拍手一拝が基本です。
【二拝二拍手一拝の方法】
- 神棚の前(神前)に進んで頭を一度、軽く下げる
- 身体を90度に深く折って頭を下げるのを2度繰り返す
- 両手を胸の高さで合わせて、右手を下にややずらして2度手をパンパンと鳴らしながら打つ
- 再び両手を合わせて祈念をこめる
- 手を下ろして深く頭を下げる
- 軽く一礼してから下がる
年内に身内に不幸があった場合
その年に身内に不幸があった際は、神棚のお祀りができない期間があります。その期間は不幸があった人と本人との関係性や地域によって異なるので、分からない場合は近くの神社に相談すると良いでしょう。
御札を交換するタイミングと古い御札の処分方法
御札は一度お祀りすれば良いわけではありません。御札に込められた神様の力は、1年経つと減るとされているので、年に1度の交換が必要です。御札を交換するタイミングと、古い御札の処分方法について解説します。
御札を交換するタイミング
御札を交換する時期は地域によって異なる場合がありますが、一般的には年末年始に以下の手順で行います。
【御札を交換する手順】
- 12月中に神棚を掃除して、お正月と新しい御札をお迎えする準備をする
- 神社で新しい御札を受ける
- 「二重苦」につながる29日、お正月まで日が少ない30、31日以外の日に御札を交換する
- 古い御札は袋に納めてお焚き上げの日まで神棚に置いておく
古い御札の処分方法と注意点
年末に交換した古い御札は、年が明けてから神社の古札返納所へ持参して返納するか、お焚き上げをしてもらいましょう。もし、古札返納所の開設期間やお焚き上げの際に持っていけない場合は、御札の授与口などで受け付けてもらえる場合があります。
また、御札は授かった神社へお返しするのが基本ですが、遠方の場合は郵送で受け付けていたり、他の神社の御札の返納を受け入れてくれる神社もあったりするので、返納前に確認しておくと良いでしょう。
神社の御札とお寺の御札は混合しないようにする
御札を返納する際、他の神社やお寺の御札を受け付けてもらえるケースもありますが、お寺の御札はお寺へ、神社の御札は神社へお返しするようにしましょう。特にお寺の場合は宗派の違いがあり、違う宗派のお寺へ返納するのはマナー違反となってしまうので、注意しましょう。
繁栄と幸せを祈願して御札を祀ろう
御札とは、神様を仰ぎ奉るための御璽(みしるし)で、お祀りしている場所で生活や仕事をしている人々の幸せや繫栄を祈るものです。御札のお祀りの仕方は神棚の有無や造りによって異なるので、御札をお祀りする際はぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてください。
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